機械系CADは登場時には主に機械製図作業を支援するために用いられた。製図用紙に図面を描く代わりにタブレットのような入力デバイスとディスプレイを使い、対話式に図面情報をコンピュータに取り込むことによって、以下のように設計の効率化や正確さの向上ができた。
その後、コンピュータ上のデータを下流の生産工程で有効活用するためにCAM、CATなど、逆に上流で強度や振動などを解析するためにCAEなどの技術が開発提供され、これらを EDPS/MISといった情報処理システムと統合して CIMS(Computer-integrated manufacturing system)という概念に発展した。
一方、電気系ではプリント基板のパターンを効率良く設計するためのシステムが、半導体産業では集積回路のフォトマスクを設計するためのシステムが開発された。また、電気回路の動作シミュレーションのためのシステムなどを加えて電気系CADの分野が生まれ、後に EDAという言葉が使われるようになった。
市販のCADは一般的に毎年バージョンアップが存在し、その度に高額なライセンス料が発生するため、中小企業にとっては痛手でもある。仮にバージョンアップをしなかった場合、数年後のバージョンでは現在の保存形式がサポートされないなど、かなり強引な手を使う企業も少なからず存在する。また、官公庁や元請けにお墨付きのCADも存在し、下請けは中々他のCADに変更できないなどの問題もある。